最近よく耳にする過払い金とは

最近はテレビコマーシャルなどで頻繁に過払い金請求に関するものをみかけます。そもそも過払い金とは支払わなくてもよかったお金のことです。貸金業者が不当に徴収していたお金ということになり、すでに支払ってしまっている人は、そのお金を取り戻すことができます。過払い金が生まれた背景には、複雑な日本の法体系にあります。

日本の法律に利息制限法というものがあり、この法律で利息の上限が設定されています。たとえば10万円未満なら20%、10万円以上100万円未満なら18%というように、あらかじめ利息に制限が設けられているのです。しかし当時、貸金業者は利息制限法とは別に出資法という法律に基づいた金利を採用していました。この出資法にしたがえば29.2%という高い利息を設定することができるからです。

当然ながらこれはおかしいという声が上がるようになり、多重債務の問題と共に世間から注目を浴びるようになりました。さらに最高裁判所において、貸金業者は利息制限法の定める金利以上の利息を設定してはいけないという判決が下されました。これをきっかけに貸金業者から支払い過ぎていたお金を取り戻そうという動きが生まれ、現在につながっているのです。過払い金請求は自らのお金を取り戻す正当な権利です。

過去に消費者金融などからお金を借りたことがあり、すでに完済してしまっている人は該当する可能性がありますので、一度確かめておいたほうがいいでしょう。

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